心理室
病院で働く「心理士」には、次のような役割があります。
◇患者さんと話す、心理検査を行う、といったことを通して患者さんの理解を深める。
◇心理療法やリハビリテーションといった方法で患者さんの治療や社会復帰・悩み の解決を手助けする。
当院心理室では、3名の心理士が以下の業務を行っています。
心理検査
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入院中・通院中の患者さんを対象に、知的な能力・人格の特徴・精神の状態等を調べる、公的な支援を受ける際の判定、などの目的で、心理検査を行っています。
心理検査を行うことによって患者さんの持つ能力を明らかにする、心の状態や性格の特徴を知り患者さんの理解を深める、病気の状態や問題点の把握することで治療の進み具合を詳しく見たり治療の計画を立てたりする、といった様々なことに役立ちます。 |
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カウンセリング
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普段の生活の中で悩みや困難に遭遇することは誰にでもあります。多くは自分の力や周りの人たちの支え、環境の変化などでそれらを乗り越えていくことが出来ます。しかしそれらを乗り越えることが困難で、そのために生活に支障が出る場合には治療や支援が必要となることがあります。
その様な「悩み」や「生活し辛さ」の解決の手助けをして、少しでも心が楽になることを目指すのが「カウンセリング」です。 |
カウンセリングでは、患者さんが思っていることや感じていることを自由に話していただき、何が原因なのか、どうしたらよいのか、答えを探していきます。心理士は患者さんの問題解決に向けてともに考えていくパートナーであり、患者さん自身が問題を解決していく手助けをします。その中で、自分の答えを見つけだし、心と体の調和がとれていけることを目指します。
<主な相談内容>
人間関係、自分の性格、人と違う感じがある、イライラや焦りが強い、気分の不安定、一つのことにとらわれる、不安・ゆううつ・緊張が強い、眠れない、食べ物を食べ過ぎる・もしくは食べられない、人前や人混みが苦手、やめたいのにやめられないことがある、学校や職場の悩み、家族との関係、将来について、など。
今の生活に、問題や生きづらさを感じている方が対象です。
<対象となることが多い疾患>
うつ病、パニック障害、社交不安障害、強迫性障害、適応障害、摂食障害、パーソナリティ障害、など。また、患者さんのご家族。
◇カウンセリングは完全予約制。予約時間は、月曜~土曜の9時~16時。
◇料金は30分2000円(税別)です。保険外ですので全額自己負担となます。
◇カウンセリングを受けるにあたり、医師の診察が必要です。
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社会生活技能訓練 (Social Skills Training = SST)
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日々の生活の中で「人間関係」は欠かせないものです。生活を豊かにするのも、逆にストレスの原因となるのもこの人間関係です。精神疾患では、特にこの「人間関係のストレス」が大きな要因となることがあります。
そのため当院では治療の一環として、人間関係のストレスを減らし、よりよいコミュニケーションがとれるようになることを目指して「社会生活技能訓練(以下SST)」という治療を行っています。
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SSTでは、普段の生活における人間関係の中で、「上手になりたいこと」「困っていること」を繰り返し練習し、日々の生活の中で自分の気持ちや考えをうまく伝えられるようにしていきます。そうすることで人間関係がスムーズになり、対人関係の改善やストレスの軽減、生活の安定、病気の再発予防、社会復帰や就労の促進に役立ちます。 |
心理教育
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病気を治療するには、まずその病気のことをよく知り、病気に対してどのように対応していけば良いかを学ぶことが重要です。そのため、当院では患者様に精神疾患についてよく知っていただき、病気への対処方法を学ぶため「心理教育」というリハビリテーションを行なっています。心理教育によって病気の知識を身に付け、病気の症状への対処方法を学ぶことで、治療がスムーズになり、病気の再発を防ぎ、社会復帰を促します。 |
医療法人 孝栄会 前沢病院
〒326-0338 栃木県足利市福居町1210番地
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